職場の社長に無理やりタイに2週間飛ばされた
旅ブログなんてmixiの日記以来書いた事がありません。。
初めまして、リラクゼーション稼業のガミと申します。つたない文章力で申し訳ないですが読んで頂けたら幸いです!
完全に僕目線の個人的な旅体験談ブログでございますのであらかじめご了承下さいませ。
ある日社長からタイでタイ式マッサージの国家試験があるから学校に通い受験してこいとの通達があった。
アニメヲタクで日本大好きな僕は、当然タイなんて全く興味が無いのですぐに断る事にしたのだが、他同伴2名がすでに首を縦に振ってしまい説得されて渋々行くことになってしまった。。
タイ語など現地の言葉や試験内容が全く分からないので不安は有ったが、なんと日本に在住のタイ人ママとその息子も試験を受けるらしく旅に同行する事になった。
旅行の日程や航空券、ホテルなどはタイママが手配を全てしてくれるとの事で、安心しきっていたらこれが後に細かく確認しなかった事がシッペ返しに合う事になるなんて・・・。
2週間の長期滞在ですので3人ともトランクに着替えや日用品、カップラーメン食品類などをこれでもかと詰め込み空港へと向かったのだが、空港内で待ち合わせタイママ親子と合流をすると
タイママ「なーんでカバン3つもある?なーんで? LCCの一番ヤスイプランですから カバン1個までヨ!」
3人「はいっ!?」
思考が停止して3人で見つめあい一瞬止まった時だがすぐに又動き始めた。
もう文句を言っても仕方がない、安いから良いやと聞かなかったこっちにも非有ると言えば有るのかもしれない。少しはなんで片道13000円と飛行機が爆安な値段設定なんだろうと誰一人気ずかない僕たちも気が緩んでいたのかもしれない。
急いで3つのトランクを1つに纏めなければならない。
トランク2個と食品類は全部置いてざっくりと数日分の着換えを一番大きなトランクを選びその中へ詰めていざバンコク、スワンナプームへ向かうへ。
チェクインが終わり今後の予定をざっくりと考えていると坊さんが1人近ずいてきた。
この人が通称ファビー、どうやらタイでも徳や地位がある偉い坊様らしいく今回の旅に同行してくれるとの事で、僕たち3人はどんどんパーティーメンバーを増やしていくのだった。。
夜中なのでテンションの空回りか変な顔をしておりますが3人メンバーの1人サソ君です。英検5級を使いこなし、単語でコミュニケーションを得意とする男です。
意外と深夜にもかかわらず空港内は乗り継ぎや到着ラッシュなのか込み合っておりました。
入国審査を眠たそうに行う不機嫌そうなタイ人の税関職員・・。ドンドンとスタンプを押す。「・・・OK go」早く行けと手で虫を払うかのように手を振り終始けだるそうでした。
トランクを自動レーンから拾い上げ、次はX線の列に並び始めようとした時、坊さんファビーが閉鎖されてるゲートの前で手招きをしていた。
深夜帯なので数個のX線ゲートのみが稼働しており他は閉鎖されていました。
全員集まった事を確認したファビーはなんと閉鎖されてるステンレス製のゲートドアを勝手に開けてここから出ようと手招きをしている。
3人「はいっ!?」
いやいやいや、それは流石にまずいでしょ!勝手に開けて検査も受けずに出てしまいましたと考えるだけで胃が締め付けられた。
タイママと息子は気にせず坊さんの言う通りに無造作に開けられたゲートを無断で通過。僕たちもビビりつつ通過しようとした時だった、
空港職員「ヘイ!!」
怒鳴るような大きい声が聞こえた瞬間、遠くからでも表情が読み取れるぐらいの形相で空港職員が小走りで僕たちに向かってくる。
あぁぁ。。最悪やー!!
初めての国へ入国早々にピンチが訪れた 普通に考えれば、、いや、考えなくても閉鎖されているゲートを勝手に開けて入国すればどんな国でも怪しまれて当然だ。最悪逮捕か強制退去などもあり得るかも。。
黒い大きなトランシーバーを携えた空港職員セキュリティーに僕たちは完全にロックオンされている。
しかしそこに混んでいるからと勝手にゲートを開き今回の爆弾行動を作った坊さん、薄汚れた黄色いトートバッグとオレンジ色の布を一枚纏ったファビーが空港職員に立ちふさがった。
なにか職員に怒鳴りちらしているファビー。 坊さんを見てとたんに慌てた素振りで空港職員が両手で合掌を作り始め、まるで生き仏に出会ったごとく拝み始めた。
先程まで坊さんが無理やり開け、3分の2程開いていたステンレス製のゲートを空港職員が急いで全開まで開けてくれた。。
付き人と言う設定らしく僕たちも一緒に通して頂きました。
もう捕まる位なら付き人でも下僕でも何でもいいです。
どうやら坊さんと言う地位は日本では考えられない位のありがたい存在だと事前にには説明されていましたが、まさか空港セキュリティーもガン無視で突破できるとは知りませんでした。。
坊さん=悪い事は絶対にしない。
移民> 国民> 政治家> 国王> 坊様
国王様より偉いなんて、、なんという事でしょう。。
まぁ坊さんが金塊や薬物の密輸など絶対にしないとの国民からの信頼でなりたっているんでしょう。
無事に空港の外へ出る事でできたのでタクシーを拾う事に。
ある程度予習をしており、タクシー=ぼったくると覚悟はしておりました。
運転手にここまで行ってくれ!とスマホに出した地図を見せると
運転手「遠いな、2000バーツで行ってやるよ。 おけ?」
何が おけ?だ!! 僕が事前調査だと600バーツだとタイママに言われていた。
料金メーターで行ってくれと頼んでみるが壊れてるらしくダメだの一点張りで全く相手にしてもらえなかった。。 他の車を探そうにも深夜の為か台数も少なく次の策を考えていると 後ろのタクシーに乗ったはずの坊様がドアを開けてこちらに向かってきた。
坊さんに怒鳴られた2000バーツと言い張っていた運転手が 「おk GoGo」早くタクシーに乗れと促してきた。
絶対に2000バーツから値切ってやる!!600バーツだ!
と意気込み睨みを運転手にきかせていた。
ピッ。
と音が鳴り壊れているはずのメーターが点灯しはじめ僕たちの初めてのタイの旅がはじまったのだった。。。。
続く。。